物価上昇が止まらない昨今。
わが家も家計のやりくりに頭を悩ませています。
そんな中、副業で少しでも収入を増やしたいという方も多いのではないでしょうか?
私も収入の柱を増やしたい思い、日商簿記3級試験にチャレンジし、先日無事合格する事ができました!
勉強に費やした時間はわずか3週間!
そこで今回は、私が実践した勉強法や、使用した教材、CBT試験対策、簿記3級でできる副業について解説します。
- 日商簿記3級に3週間で合格する方法
- 合格までにかかる費用
- CBT試験の対策
- 日商簿記3級取得でできる副業と稼げる金額の目安
なぜ簿記3級?タイムマネジメントと目標設定
私が簿記3級を取得しようと思ったのは、昨今の物価高の影響から、少しでも収入の柱を増やしたいと思ったからです。
在宅で経理アシスタントなど出来ないかと求人を探してみたところ、日商簿記3級以上の資格を持っていれば未経験でもできるフルリモートの求人があったので、挑戦してみる事にしました。
ちょうど今年の3月に職業訓練が終了したので、4月に入ってすぐ簿記の勉強をスタート。
一般的に日商簿記3級取得にかかる勉強時間の目安は、50~100時間と言われています。
頑張れば毎日3時間の勉強で、最短3週間くらいで取れる計算なので、4月中の合格を目標に掲げ、勉強を開始しました。
私は飽き性なので、勉強が長期戦になると途中で飽きてきてしまう可能性があるため、とにかく短期集中で合格できるように計画を立てました。
家事や仕事以外の時間は全て勉強に費やし、1日あたりの勉強時間を大幅に確保!
予定が無い日は10時間近く勉強する日も!
集中力はある方ですが、2時間くらい勉強していると脳が疲れてくるので、家事をしながらYouTubeを聞いたりして息抜きをしました。(とくに、サバンナ八木さんがFP1級を取得された話は、モチベーション維持に繋がりました。)
以前、「脳が疲れた場合は、あえて体も疲れさせた方が脳の疲労が取れる」と聞いた事があったので、勉強に疲れたら家事をする、というルーティーンを組みました。
家事を30分くらいやっていると不思議と頭がスッキリしてきます。

家事もはかどって一石二鳥!
さらに、ラムネが脳の疲労に効果があると聞いたので、勉強中は常に食べていました。
それでも疲れて集中できない時は、15~30分程度の仮眠を取ると、かなりリフレッシュできたのでオススメです。
いつ受験する?統一試験とネット試験(CBT試験)の違い
日商簿記3級の試験には、年3回指定日に実施される『統一試験(ペーパー式)』と、都合の良い日を選んで受験できる『ネット試験(CBT試験)』の2種類があります。※東京商工会議所はネット試験のみ
ネット試験は、自分のペースで受験日を選べるメリットがある反面、パソコンへの直接入力に慣れておく必要があります。
統一試験は、問題用紙への書き込みが可能でミスを減らしやすいですが、試験日が限られる点がデメリットです。
また、合否判定に時間がかかるという違いもあります。
それぞれのメリット・デメリットを比較し、自分に合った受験方法を選ぶと良いでしょう。



私の場合は4月中の合格を目指していたため『ネット試験』一択でした!
統一試験(ペーパー形式) | ネット試験(CBT) | |
試験会場 | 指定の会場 | 日本全国のテストセンター |
試験日 | 2月、6月、11月 (2025年度は6/8、11/16、2/22) | 指定日を除くほぼ毎日※ |
試験時間 | 60分 | 60分 |
解答方法 | 紙面に記入 | パソコンに直接入力 |
合否判定 | 2~3週間後 | 即日 |
受験料 | 3,300円 ※事務手数料550円が別途発生します | 3,300円 ※事務手数料550円が別途発生します |
申込方法 | ネット申し込み、コンビニ端末、商工会議所 | ネット申し込み、会場問い合わせ方式 |
注意事項 | ※申し込みは約1ヶ月前まで ※東京商工会議所では行っていない | ※申し込みは3日前まで ※2025.4/1~4/13、6/2~6/11、11/10~11/19、2026.2/16~2/25は施行休止 |
少ない費用で合格できる!最強の3週間勉強法を徹底解説
用意するもの(テキスト・問題集・電卓)
まずテキストと予想問題集、電卓を用意します。(テキスト1,210円・問題集1,320円・電卓6,000円前後)
電卓は少々高くても、滑り止めが付いていてキーが大きい物がオススメです。
最初は安価な電卓を使用していましたが、作業効率が悪かったため、簿記にオススメの電卓を調べて買い直しました。
最初から使いやすい電卓を選べば良かったと後悔したので、私が購入した電卓も参考に載せておきます。
「スッキリわかる日商簿記3級」で勉強開始(2週間)
これを頭に入れてから勉強を進めるのが重要!
各章ごとに、読んだら問題を解きます。(写真のようにどの問題を解けば良いか記載されています)


間違えた箇所はテキストを読み直し、間違えなくなるまで繰り返し解いて完璧にします。
仕訳の理解が不十分なまま帳簿編に進むと、さらに混乱するため、仕訳を完璧に理解してから帳簿編に進むのがポイント!
帳簿編は、実際に帳簿に記入することで理解が深まりますが、テキストには書き込みできる帳簿用紙が付いていないので、巻末の問題をテキストを参照しながら解いて学習するのがおすすめです。
巻末に答案用紙がついているのでコピー、または公式サイトからダウンロードして使用すると良いです。




間違えた箇所はテキストを読み直し、間違えなくなるまで繰り返し解いて完璧にします。
巻末にある本試験と同様の形式のチェックテストを、時間を計りながら解きます。
実際の試験は制限時間60分ですが、ここでは、自分がどの程度の時間を要するのかを把握するために時間を計ります。
こちらも間違えた箇所はテキストを読み直し、間違えなくなるまで繰り返し解いて完璧にします。


「スッキリうかる日商簿記3級」で予想問題を解く(1週間)
問1は「仕訳問題」で15問出題されます。1問1分(合計15分)を目安に時間を計りながら解きます。
間違えた箇所は解説やテキストを読み直し、間違えなくなるまで繰り返し解いて完璧にします。
問3は「決算書作成問題」です。20~30分を目安に時間を計りながら解いていきます。
間違えた箇所は解説やテキストを読み直し、間違えなくなるまで繰り返し解いて完璧にします。
問2は「語句記入・補助簿選択・勘定記入」から出題されます。
個人的には、問2は回によって難易度にばらつきがあるように感じました。
実際の試験でも私は、問1(45点)→問3(35点)→問2(20点)の、配点の高い順で解いていきました。
問3に時間をかけ、残りの時間で問2に取り組む方が、合計点を稼ぎやすいと考えました。
とはいえ、問2も20分くらいは欲しいので、問3を25分くらいで解けると良いと思います。
こちらも間違えた箇所は解説やテキストを読み直し、間違えなくなるまで繰り返し解いて完璧にします。
ネット試験ではなく統一試験で受けるという方も、違う内容の問題が練習できるので、ぜひやっておく事をオススメします。とにかくいろんなパターンの出題に慣れておく事が重要です。
こちらも間違えた箇所は解説やテキストを読み直し、間違えなくなるまで繰り返し解いて完璧にします。
また、ネット試験で受ける方は、本番の時と同じように練習しておく必要があるので、以下を用意して模擬プログラムをやるようにして下さい。
・A4のコピー用紙を2枚用意(メモや計算用)
・シャープペンではなくボールペンを使う
・試験で使用する電卓を使う
試験の申し込みをする
予想問題と模擬プログラムで85点くらい取れるようになったら、試験を受ける準備が出来た目安!(合格ラインは70点以上)
試験の申し込みをしましょう!
ネット試験の良いところは、勉強の進み具合に応じて受験日を決められるところです。
試験本番ではどうしても緊張から、計算ミス、問題の読み間違いなどの凡ミスが発生してしまいますが、それでも練習で85点前後取れていれば合格できる確率は高いと思います。



私も練習で85点前後の状態で試験に臨み、無事合格できました!
試験直前の過ごし方
ひと通り勉強が終わったからと言って安心して、試験日まで予想問題をやらない日が続いてしまうと、問題を解く速度や感覚が落ちてしまいます。
ネット試験の方は「模擬プログラム」、統一試験の方は「予想問題」を毎日最低でも1~2回は解く事を習慣にして、試験日を迎えましょう!
試験詳細については実施要綱が各申し込みHPに掲載されているので、必ず確認しておいてください。
持ち物チェック、会場までのルート確認も忘れずに!
- シャープペンシルまたは鉛筆、消しゴム(ネット試験では受付で渡されるボールペンを使用しますが、念の為持っていきましょう)
- 身分証明書(免許証やパスポートなど顔写真付きのもの)
- 受験票(統一試験の方のみ)
- 電卓
ネット試験(CBT試験)当日の流れ
会場に15~30分前に到着するように事前に案内があります。
余裕を持って行く方が良いので、30分前に到着するようにしましょう。
本人確認のため、受付スタッフに本人確認書類(免許証やパスポートなど顔写真付きのもの)を提示。
受付スタッフより「受験ログイン情報」シートが渡されるので、記載内容を確認します。
携帯電話や上着などの手荷物全てを指定のロッカーに預けます。(ロッカーがない会場の場合は、会場に応じて対応が異なります)
本人確認書類と電卓のみ、持ち込みが可能です。
筆記用具は受付で渡されるボールペンを使用します。
また、メモや計算用にA4のコピー用紙を2枚貰えます。足りない場合には、席に設置してあるボタンで係の方を呼び出して追加で貰う事ができます。
トイレで席を立ちたい場合も同様です。


席に着いたら「受験ログイン情報」シートに記載されているID とパスワードを入力し、受験を開始しします。
試験開始時間を待たずに、準備ができ次第始めて下さいとの事でした。受験時間は60分です。
試験時間の残りがゼロになるか、受験者が自身で試験終了ボタンを押すと、試験終了となります。
その場で試験結果を確認することができます。
「印刷ボタン」を押してから退出します。
プリントアウトされた結果用紙は受付で受け取る事ができます。


試験結果の合格証発行用QRコードを読み込むと、合格証が表示されます。
忘れずにプリントアウトしておきましょう。


日商簿記3級でできる副業と収入の目安
無事、日商簿記3級に合格できたので、さっそく仕事探しを開始!
「日商簿記3級」「フルリモート」「求人」などで検索すると、実務未経験でも応募できる求人がいくつかありました。
求人の例
A社 | B社 | C社 | |
業務内容 | 税理士補助 | 会計・経理事務スタッフ | 経理代行 |
給料 | 時給 1,500円~ | 時給 1,200円~ | 月2~12万円 |
必要資格 | なし | 日商簿記2級以上、日商簿記3級取得者、または同等程度の知識・経験ある方相談可 | 日商簿記3級以上、または同等の知識 |
その他条件 | なし | 社会人経験あり | なし |
候補の中から自分の希望に合った3社に応募しました。
結果、2社は書類審査落ち、1社のみ書類審査に通過し、スキルテストを経て面接までたどりつきました。
面接の方もとても話しやすく、いつから働けるかなど具体的なお話まで進んだのですが、経理という性質上、月末月初に仕事が集中してしまう点や、得られる収入が月3~5万円前後という事がわかり、今回は辞退させて頂く事にしました。



他の仕事との日程調整が難しい点と、この仕事の比重を多くするなら、収入がもっとないと困るという点で辞退しました
日商簿記3級合格までにかかった費用と期間
私が「日商簿記3級」合格までにかかった費用は合計12,380円で、学習期間は3週間でした。
今回は条件が合わず副業を見合わせましたが、日商簿記3級は割とコスパの良い資格だと感じました。
テキスト | 1,210円 |
---|---|
問題集 | 1,320円 |
電卓 | 6,000円 |
受験料 | 3,850円(事務手数料込み) |
合計 | 12,380円 |
まとめ
今回は日商簿記3級に3週間で合格する方法と、簿記3級でできる副業と収入の目安について解説しました。
『日商簿記3級』『未経験』『フルリモート』の求人では、得られる副業収入は少ないかもしれませんが、子育てなどで外で働くのが難しい方や、ひとまず実務経験を積んでその後の転職に繋げたい、という方にはオススメの資格だと思います。
さらにステップアップして日商簿記2級を取得すれば、求人も多くなりますので、まずは最初のステップとして、短期集中で日商簿記3級にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
この記事が「簿記3級で在宅副業をしてみたい」「転職に有利な資格を取得したい」という方の参考になれば嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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